デュッセルNEWS

【悲観的になろう】

なんとなく停滞感あふれる毎日ですね。明らかに有事だけれど、その有事が平時になりつつあり、半年も緊張してられるかと思いつつ漠然とした不安と不満がある。出口は果たしてあるのか、今はそこに向かっているのかむしろ遠ざかっているのか、どうすればいいのか、何もかもがわからないからではないでしょうか。

 

有事のトップに求められるのは、目の前にある問題への対処を最速で決断すること。正解はなく、限られた時間と情報のなかで決断しなくてはならない。けれど、この国の今のありようを見ていると、単に意思決定スキルが欠如しているとか、平時に有用な人材は有事に役に立たないとか、それだけではない気がします。

 

どうも私たちには「最悪の事態から目をそらす」というやっかいな国民性があるのではないか。

 

映画「シン・ゴジラ」を思い出します。海洋爆発の原因はなんだ、大きなしっぽが見えた、これはいよいよ未知の怪物だと認めるも、「この巨体では水中でしか自重を支えきれないから上陸はない」と学識者が断言し、総理が記者会見でそのまま話している間に、ゴジラは多摩川を遡り、蒲田から上陸してしまう。

そして内閣府特命担当大臣は「想定外」を連発する。「想定外だ、よくあることだろ」「思ったより想定外すぎるぞ」、「想定外だ、仕方ないだろう」、「まったく想定外の大きさだ」。

 

現実に戻すと、今回のコロナは我々一般人には想定外だったけれど、そうでない国もありました。ドイツ連邦政府は、ロベルト・コッホ研究所(RKI)の研究報告に基づき、2012年にすでに「ウィルスによるパンデミック」によって想定される最悪被害を公表し、自治体や医療機関に準備を呼びかけていました。詳しくは熊谷徹氏著「パンデミックが露わにした『国のかたち』」を参照されたいが、RKIの最悪シナリオの元となったのは、2002年のSARSでした。あれ、と思われたでしょうか。そう、SARSも今回同様に中国から発し、罹患者が多かったのは香港。WHOからパンデミックの指定も出ることなく、ドイツの感染者数はわずか9名、死亡者はゼロ。日本は感染者もゼロでしたが、対岸の火事度合でいけば日本のほうがよっぽど火元に近かったのです。

 

同じ事象と情報を共有しながら、「ラッキー♪」と忘れてしまった日本と、「今回はこれで済んだが、次回最悪の場合はこうなる」と宿題を提出したドイツ。「考えうる限りの最悪の状態」を示されたほうが対処はしやすい。少なくとも、どこまで耐えられるかは見えてくる。

 

積極的に悲観的になり、最悪の状態を可視化して直視する。本来の性格とは関係なしに、訓練する価値のある思考法だと感じます。

 

小原暁子

 

【メッセ情報】

※メッセ会期・開催都市についてはメッセ・カレンダーをご覧の上、各メッセのウェブサイトをご覧ください。

 

  • メッセ・デュッセルドルフグループ初のバーチャルメッセは、大注目のフィリピン市場が舞台

毎年10月、フィリピンのパサイ(マニラ首都圏)で行われているPACK PRINT PLAS PHILIPPINESは本年、グループ初のバーチャルメッセPACK PRINT PLAS PHILIPPINES VX として、2020年10月8-14日の1週間にわたり開催いたします。リアルタイムでのweb商談をはじめ、製品・サービスに関心をお持ちの方々との直接のコンタクト機会を担保する本展を、貴社のビジネス拡充戦略のひとつとしてぜひご検討ください。各種お問い合わせは、こちらにて

 

  • All in Print China も、バーチャルメッセを8月10日から提供

2020年10月12-16日に中国・上海での開催が予定されているAll in Print Chinaは、会期までおよそ2か月と迫った8月10日に、バーチャルメッセAll in Print Cloud – 云上全印展のスタートを発表しました。本バーチャル展では、展示予定製品・サービスに関する情報が得られるのはもとより、各出展企業の担当者とチャットができるほか、事前に10月の会期中の面談予約なども整えていただけます。各種お問い合わせは、こちらにて

 

  • 東南アジア最大のマーケット、インドネシアを攻略

メッセ・デュッセルドルフグループが2012年から共催する、インドネシア国際プラスチック・包装・印刷産業展 INDOPLASindopackindoprintは次回、2021年6月2-5日に、東南アジア最大、そしてアジアでも3番目の市場規模を誇るインドネシアの首都ジャカルタで行われます。すでに出展お申し込みを受け付けておりますので、ご関心をお持ちのお客さまは、お早めにこちらからお問い合わせください。

 

 

新型コロナウイルス感染拡大に伴う情報

 

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ご参加予定のお客様には大変ご迷惑をおかけしますが、正しい情報をいち早く皆様にお届けできるようスタッフ一同努めて参りますので、弊社ウェブサイト・Facebookにて最新情報をご確認いただければ幸いです。

 

【ドイツ語を学ぼう!】

ドイツ連邦共和国大使館・総領事館の Facebookへの投稿「今週のドイツ語」から、ためになるドイツ語をご紹介します。

氷の上に置いて(etwas auf Eis legen)、いったん「凍結」!

 

 

 

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